パミール屋根の葺き替え工事
- 投稿日:2017年 12月23日
- テーマ:現場通信
パミールという屋根材は、1996~2008年まで製造された、 ノンアスベストの化粧スレート材です。 この屋根材には、残念ながらとても悪い特徴があります。 一見すると普通のスレート屋根に見えますが...... 近くで見ると、ミルフィーユのように何層にもわたり、剥がれが発生しています。 こちらは別のお宅の屋根の様子ですが、 遠目からでも屋根の剥離や剥落を確認することが出来ます。 このように、パミールは 築後10年程度で、屋根材がミルフィーユ上に剥離。風邪などで剥落します。 この場合、塗装工事でのメンテナンスが出来ません。 塗装したとしても、剥離を止めることが出来ないのです。 改修方法が葺き替えかカバー工事という大がかりなものとなり、 費用面などでも住まわれる方にとって大きな負担となる屋根材、それがパミールです。 塗装工事を検討されているお客様からご依頼を受け、現地調査をする際、 我々もパミールなどの塗装出来ない屋根材でないことを祈る心境です。 将来的に塗装工事でお手入れを検討している方は、 屋根点検を早めに実施することをおすすめします。 塗装予定が2,3年先でも早めに確認しましょう。 では、実際の施工例を紹介します。 こちらも塗装を検討されていましたが、残念ながらパミールでした。 まだ、初期の段階でしたが、剥落等の症状が見られました。 お施主様と相談の結果、 今の屋根材(パミール)を剥がして、新たな化粧スレートで葺き替えることになりました。 棟などの板金と一緒に、既存のパミールを剥がしていきます。 アスファルトルーフィングで下葺き。 防水紙のため、屋根全体に隙間なく敷いていきます。 つづいて、軒先から順に化粧スレートを取り付けます。 役物を設置後、取り合い部にコーキングをして、 屋根葺き替え工事の完了です。 新規の屋根材はコロニアル遮熱グラッサを使用しました。 屋根葺き替え工事の他に、 傷んでいた破風板の露出部にガルバリウム鋼板を被せたり、 外壁塗装工事、ベランダ防水工事を行いました。 足場解体後、完成写真を撮影いたしました。 外壁に使用したのは人気のスーパームキコート。 艶のある綺麗な仕上がりです。 みすずでは無料で屋根診断を行っております。 お悩み等ございましたら、お気軽にご相談くださいませ。 |